ミシン初心者だった私が裁縫を始めたきっかけと過去の作品紹介その①

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私は、小さい頃からモノづくりが好きな性格でした。

しかし、ミシンは家庭科以来触ったことがなく上糸や下糸の掛け方さえ全く覚えていませんでした。

そんな私がミシンを使うようになったのは、母方の祖母の影響と息子の誕生が大きいと思います。

祖母はパッチワークやちぎり絵など、とにかく手先が器用でよく何かを作っていました。

近所に住む裁縫好きな友人の影響もあり、洋服も教わっていたみたいです。

ミシン初心者でも作りたいものへの憧れを持ち続けていた

私は、小さい頃に母の結婚式の写真を見て、そのドレス姿がなんとも素敵でずっと忘れられずにいました。

とてもシンプルで控えめなデザイン。繊細でかわいらしくて妖精みたいなウエディングドレス。

小柄な母にぴったりでとてもよく似合っていました。そして、それは祖母が縫ったものだったのです。

それから二十数年後。私はそのドレスを着て結婚式を挙げました。

母と体型も似ていたので、お直しする必要もなく、サイズもピッタリでした。

お庭が綺麗なログハウスのレストランで式を挙げたのですが、風景に溶け込むような可憐さでした。

あのドレスを着て結婚式を挙げられたこと。今でも心から良かったと思います。

さて、そんな影響もあり、洋服作りにはずっと憧れがありました。

自分がイメージしている服や、自分サイズの服が作れたらどんなに素敵だろうと何度も思いました。

けれども洋裁の教室も学校も行ったことのない私が、何から手をつけて良いものかさっぱり分からず、諦めていました。

いつかいつかと淡い期待を胸の奥に秘めたまま、時間だけが過ぎていきました。

それから6年が経ち、息子を授かりました。

ミシン初心者でも小さなものからコツコツと裁縫を始めてみた

妊娠中からベビー服を見てはたまらなく愛おしい気持ちになりました。

小さくてやわらかくて、なんて可愛いのでしょう。

そして、息子が誕生し、自分で作ったものを着せてあげられたらどんなに嬉しいだろうと考えるようになりました。

△可愛らしい布を探すのも楽しかった。これは小さなお星様が散りばめられたダブルガーゼとワッフル生地を使って縫った。

最初は小さいものからやってみようと、まずはスタイに取りかかってみました。

布幅が30cmもあれば作れるものは、手縫いでも作ることができます。

息子のお昼寝中など、あまり音を立てたくない時は仮縫いを兼ねて、手縫いで作り方を確かめました。

そしていざミシン。もう何もかもすっかり忘れているので、家庭科の授業の時よりも初心者です。

糸の掛け方から始まり、生地の種類や布の厚みによって上糸や下糸を調整することを覚えました。

そして、思っているより真っ直ぐきれいに縫うことが難しく、カーブは更に大変だと思いました。

肌あたりの良さからダブルガーゼを使うことが多かったのですが、これがなかなか難しいのです。

目が荒いため、歪みやすいんですよね。

足でペダルを踏み、手で布を動かしながら、なんだか車の運転にも似ている気がしました。

練習を重ね、少しずつ感覚を掴み、どのくらいのスピードで、どのくらいの角度で力を加えれば良いか手と足が段々と覚えてきました。

徐々にシンプルな形のスタイから、雲のようなカーブの多い形に挑戦したり、中の芯の厚みを変えてみたりしました。

息子はよだれが多かったので、スタイは何枚あっても困らなかったし、私のミシンの練習には最適でした。

△Naomi Itoさんのテキスタイル。ゆるいドットがなんともかわいい。

スタイを作るのに少しずつ慣れてきた頃、スタイとセットでよく見かけるパンツを今度はたくさん縫い始めました。

△小さなお星様の可愛さにハマってしまい、色違いで何枚も買った。クッションも同じ生地で作った。
△これも小さなお星様。スタイやパンツは作る度に少しずつ長さや大きさを変化させて、シルエットや使いやすさを確かめた。

それから少しずつトップスやサロペットにも挑戦していくようになりました。

ハイハイからヨチヨチ歩きを初め、まだまだ膝が擦りむけやすい頃は、ハンパ丈のサロペットが大活躍してくれました。

そして、オムツが手放せない時代は股下スナップがとても便利だったので、サロペットを何枚も作りました。

寒い季節は、少し厚手の生地やニット生地にも挑戦してみました。

生地が変わるだけでミシンがうまく進まなかったり、糸の調整の仕方に手間取ったり。

なかなか思うようにはいきませんでしたが、それでも完成した時はすごく達成感を味わえました。

もちろん、裁断が甘かったり縫い目がガタガタだったりするのですが、そこは愛情でカバー(笑)。

とにかく作っては着せてみて、また作っては着せてみてを繰り返しました。

△ベストは気温差がある時に大活躍。ご飯を食べたり手を洗ったりする時にもベストなら気にならない。
△何かと袖が汚れやすいお年頃。冬は暑手のものの洗濯も大変。しかし、薄手のロンT+あったかいベストがあれば室内はこれでOK.。
△リバーシブルにすればデザインもかえて楽しめる。モコモコした長袖よりも動き回りたがる子供にはベストがオススメ。
△ミシンの合間に簡単なマフラーも編んだり。
△ボンネット帽子の型紙を使って、ボア生地で作ってみた冬用の帽子。耳をつけて可愛い時期ならではのデザイン。

こんなふうにして、私の裁縫は息子の成長と共に作るものの意欲や目標を高めてくれていきました。

まさに、ねころんでいた赤ん坊が、ハイハイし、立ち上がり、歩き出すようです。

もっとやってみたいという湧き上がる好奇心は、手と足を動かし、成長させてくれるのですね。

千里の道も一歩から。ミシンのスタートが小さいものから始めたのはとても良かったと思います。

(もしも最初から大人服を縫おうとしていたら、型紙を広げた時点で本を閉じて棚にしまいこんでいたでしょう。)

息子が誕生してから6年。ミシンを使う機会が増え、少しずつ大きいものや複雑なものが縫えるようになってきました。

今では息子の服や通園、通学の布物はもちろん、暮らしの中で使うものや自分の着る服も半分ほど手づくりしています。

次回は、コチラ。少しミシンに慣れてきた頃の私が作ったもの。

お友達へのプレゼントや息子の特別な日のために作った服を紹介したいと思います。

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